August 24, 2016

ラニ米三冠挑戦

 6月11日、米三冠レースが終わり、ラニは最終のベルモントステークスで3着となった。
 ラニはタビット産駒の芦毛馬。
 5戦2勝の成績でドバイワールドカップデーに遠征し、3月26日のUAEダービー(G2・ダ1800M)に優勝。米三冠レースへの出走権を獲得して渡米していた。
 米一冠目は5月7日のケンタッキーダービー(G1・ダ2000M)で、武豊騎手を背にいつも通り後方からの競馬をしたが、スピードについていけず差を詰めただけで20頭だての9着に終わった。勝ったのは無敗馬ナイキスト。
 続く二冠目は5月21日のプリークネスステークス(G1・ダ1900M)。この日は雨中の不良馬場だったが、最後追い込んで11頭だての5着。ナイキストは破れ、エグザジャレーターが優勝。
 最終三冠目のベルモントステークス(G1・ダ2400M)は6月11日に行われた。ダービー馬ナイキストは出走せず13頭立てで、プリークネスステークス勝ち馬のエグザジャレイターが1番人気。
 この日のラニは、前二走とちがってぽつんと最後方からの競馬ではなく、後ろから2番手につける。徐々に先頭との差を詰めていったラニは直線外から猛然と追い上げ、勝ったクリエイターから1馬身2分の1差の3着。一瞬勝てるのでは、と思わせる素晴らしいパフォーマンスを見せた。2着はハナ差でデスティン。
 アメリカの三冠レースすべてに出走した日本馬はもちろんラニが初めてである。日本の三冠レースとちがいアメリカ三冠はわずか一か月の間に行われる強行軍。非常にハードなのはアメリカ馬にとっても同じことで、今年も三冠すべてに出走した馬はラニのほかにはエグザジャレーターしかおらず、そのイクザジャレーターは11着に敗れている。ダービーでは力の差を見せつけられたラニが、わずか一か月の間にアメリカ競馬に適応し、3着という成績を残したことは「すごい!」の一言。日本調教馬のアメリカ挑戦の今後を左右する大事件だった。
 ベルモントステークスに先立って、CBSニュースでラニが取り上げられたのをネットで見たが、「The Bad Boy Of Belmont」というタイトルがついていたのには笑ってしまった。番組では松永幹夫調教師のコメントが流れ、ラニが人間には従順であるが、他の馬にはとてもキツいので、馬房をほかの馬から孤立させていることなどが説明され、「ベルモントのワル男」と呼ばれていると紹介。映像終わりにはスタジオのキャスターたちがその性格について興味津々という感じで盛り上がっていた。ラニのアメリカ再挑戦に期待は高まる。
 ところで、ベルモントステークスの結果を見て私は鼻血が出そうになった。
 1着クリエイター(父タビット)芦毛
 2着デスティン(父ジャイアンツコーズウェイ)芦毛
 3着ラニ(父タビット)芦毛
 そう、芦毛のワンツースリーだったのだ。行っていたら絶対に3連単を買っていたに違いないと思い、払い戻しを調べてまた鼻血が出そうになった。3連単はなんと2751倍! 逃した獲物の大きさは一生忘れないだろう。ちなみにラニの複勝は3・3倍だった。ラニ、ご苦労様でした。
 
 

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March 08, 2016

勝利ジョッキーインタビュー

 2月21日、今年最初のGⅠフェブラリーSが東京競馬場で行われた。
 チャンピオンズカップ2着の4歳馬ノンコノユメと、ここまで6戦5勝、根岸ステークスの勝ち馬モーニンが一番人気を最後まで争う。先行馬が多く、三連覇の期待がかかるコパノリッキーにとっては少々面倒なメンバーが顔を揃えた。
 激しい先行争いを制したのはコーリンベリー。コパノリッキーは逃げられず5番手に下がる。その外を走るモーニンが、直線に入り先行馬を射程圏に入れ残り200Mで抜け出した。後方からノンコノユメが追い込んだが1馬身4分の1差は縮まらず。1分34秒01はコースレコードだ。コパノリッキーは7着に敗れ3連覇はならず。3着には東海ステークス勝ちのアスカノロマンが入り、3連単は16010円。荒れそうで荒れないGⅠ第一弾は、デムーロ・ルメールの1、2フィニッシュだった。今年はこの二人を外しちゃいけないってことだろうなあ。
 勝利ジョッキーインタビューはかたくなに日本語で行われる。たしかにデムーロ騎手もルメール騎手も日本の騎手免許を取得したのだから日本語でインタビューに答えて当然と言われればそうだけれど、ほんとに単純なことしか言えていないし、こっちがわかったつもりでも微妙なところは伝わっていない可能性がある。もっともっといろいろ聞かせてほしい。そのためにはまだ日本語インタビューは酷だと思うのだ。
 デムーロ騎手はイタリア語、ルメール騎手はフランス語が母国語で、それを話せる競馬記者は少ないだろう。もちろん二人ともめきめき日本語の実力を上げてきてはいるが、ときどき何を言いたいのかわからないときがあるのはテレビを見ている皆さんにもわかっているはずだ。二人は今シーズンも絶好調で、一流馬の手綱をとる機会も多い。きっと彼らを背に日本馬が海外遠征したら、外国プレスの方が詳しいコメントをとれた、なんてことになるのは目に見えている。もう少し二人の日本語が堪能になるまで、勝利ジョッキーインタビューには通訳をつけてほしいと思うのは私だけ?

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