題名のついた詩のかずかず ©1980
アスパラガスの白い陶器のふたのついた小箱
れんが色とピンクをたして2で割ったような
色のついたリボンで束ねられたアスパラは
いつになく行儀よかった きっと
それが気に入らなかったのだろう あの女は
私に それをくれた ORANGE HOUSE
という三宮の有名な店で 買ったらしい
その包みを 私は ありがとう といって
うれしそうにもらった あの女は化粧をして
いた 白地に 色とりどりの花をちらせた
ワンピースをきて 美人だったから まっくろの
髪はすこしパサパサしていたがまったく
男にもてそうだった それから 私は 右に
あの女は左に 歩く それから 私たちは
夏の夜に 浜べで会った 砂の上で
お互いの つき合っている男の話をした
結婚するとき どうやって決心するのだろうか
ということについて2人とも思いあぐねて
結局 笑ってごまかした それから
私たちはまた別れた もうあれから
会ってもいない アスパラが あの女の
肌よりも白い 私はいつか不注意で
その陶器のなめらかな形をおとして
わるだろう そして同時に あの女も
消えてゆくだろう 別れたままになる
ことの大胆な重みが 私を うぬぼれ屋に
させる日がもうやってくるだろう

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