日本の西端で飛べと叫ぶ
12月31日(金)くもりのちゆき
午前2時に目が覚めた
7時に家を出て
9時40分の飛行機で羽田から福岡へ飛ぶ
行くと決めたのが昨日だったため
早い便しかとれなかったのだ
福岡空港第二ターミナルで
約五時間の待ち時間
着いてしばらくすると
全便の出発を見合わせているとのアナウンスがある
雪と上空の強風の影響だ
売店で片岡恭一の『世界の中心で愛を叫ぶ』
を買って読み始める
まだ読んでいなかったのだ
しばらくすると
欠航便が出始める
まずい!
福岡-五島福江便が飛ばないと
博多のホテルで
ひとりわびしく
新年を迎えねばならない
いやな予感・・・
『世界の中心で愛を叫ぶ』(通称セカチュウ)は
奥付を見ると30刷で
同じ売店で買ったじゃがりこを食べながら
すぐに読んでしまう
なんといったらよいのか
わからない小説だった
作者は1959年生まれだから
私とは同世代だが
感覚がつかめない
小学校のときに読んだ
名作『蝶のいる丘』を思い出した
作者が誰だったか忘れてしまったけれど
被爆して白血病で死ぬ少女の話
だったと思う
読み終わって
トマトプリッツを食べ
博多あんぱんを食べ
牛乳を飲んで
イチゴポッキーを食べて
うとうとした
3時20分頃に
飛行機が飛びそうな雰囲気になってくる
飛ぶんだ!
と日本の西端の空港で叫ぼうと思ったが
叫んだところで気象条件は変えられないので
やめた
結局
遅れて
飛行機は五島福江に向かって飛んだ
セカチュウについて考えようと何度もしたけれど
できなかった
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